SSブログ

フィリピンと日本の関係 [ニュース(国際)]

フィリピンのアルバート・デルロサリオ外相のことばは、奥が深いです。
この記事にもありますが、戦時中、日本とフィリピンは敵対する国でもありました。実際に、フィリピン人と腹を割って話せばわかるように、現在もフィリピン人の心には、日本人に対するマイナスの感情があります。なにが起こったのか、どのような悲劇があったのか、まざまざと覚えていますから。しかし、一方で、戦後のフィリピンの経済成長などに日本が果たした役割についても充分に理解しており、過去は過去、現在は現在、これまでの経緯と両国の未来を考えると、手を取り合い、「強固な友好関係」を継続させることが必要である、と、非常に、オトナな外交 が行われているわけです。

フィリピンと日本の関係は、戦中戦後においては、おそらく中韓よりも結びつきが強いかもしれません。現在、沖縄の米軍基地問題が、あいもかわらず問題になっており、なんとか着地点を見出してほしいと切に願っていますが、そもそも、沖縄に米軍基地が集中する最終的なきっかけとなったのが、1991年に起こったフィリピンのピナトゥボ山大噴火による米軍撤退です。フィリピンから撤退した軍が、日本にきたわけです。
ここまでの情報は、少し調べればわかることですが、ある意味、この事実は、一部の人が主張しているような、東シナ海や南シナ海の平和のために、なにがなんでも米軍基地が沖縄にありつづけなければならない意義を、足元からぐらぐらとゆさぶるものになります。

それはともかく、外交の奥深さを、デルロサリオ外相のことばから感じることができます。
「この70年の歴史は世界に対し、絶え間ない努力により、両国の国民が過去の問題を克服し強固な友好関係を築くことで、卓越した成果を収めることができることを示している」とは、なかなか深い。
韓国については言及しませんが、中国の外交は、非常に考え抜かれたものです。
日本をあおりつづける中国の戦略に、感情的にのってしまうと、核ミサイルが飛んできますから、ぜひ、外務省および官僚には、「暖簾に腕押し外交」 のスキルを磨いてほしいものです。








nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:ニュース

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。

トラックバック 0

トラックバックの受付は締め切りました

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。