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12歳少年が、転んで1億8000万円の名画に「穴」(台湾):美術鑑賞のマナーを問う [ニュース(国際)]

台湾で行われた美術展を訪れた12歳の少年が会場内で転倒し、150万ドル(約1億8000万円)相当の17世紀のイタリアの名画に穴を開けてしまいました。

パオロ・ポルポラ.jpg
美術展のポスター


被害に遭った絵画は、台北(Taipei)で行われていた美術展に出品されていた55点の中の1つで、17世紀のイタリアの画家パオロ・ポルポラ(Paolo Porpora)の油彩画「花」。
パオロ・ポルポラ(1617-1673)は、ナポリ出身。バロック絵画の中でも、花などの静物画を得意とした画家です。
1650年代にローマへ移り住み、1654年の結婚、1656年の聖ルカ・アカデミーの正会員となりました。このローマ滞在中にオランダ静物画の影響も受け、花の絵画を多く手掛けるようになったといわれています。

美術展の主催者が発表したビデオ映像によると、今月(8月)23日に来場した少年はこの作品の前にあった台につまずいて倒れ込み、自分の体を支えようとして絵画に手をついています。少年は途方に暮れた様子で周囲を見回した後、絵の前から立ち去り、絵画にはこぶし大の穴が開いたということです。



いや、「ありえないでしょ」という意見もあるでしょうが、実際に、個人所蔵とはいえ、高価な美術品を一瞬にしてダメにした知人がいるので、個人的にはいろいろと考えさせられるニュースです。所蔵者というのは、あまり頓着しませんしね。

とはいえ、この美術展の展示方法は、非常にラフですね。美術品を身近に感じることができる仕様になっているとは思いますが、このような事件が起こると、今後、窮屈な展示方法になって行くかもしれません。とにもかくにも、美術鑑賞のマナーを問われる事件です。というより、なぜ、飲物をもっているの? この少年は?

現地報道によれば、主催者側は少年の家族に賠償は請求しないとしており、24日時点で、作品は現場で修復作業中だということです。この展示会中に、プロがいる環境であったことが、この絵にとっては、幸運だったのか、不幸だったのかは定かではありません。

同じ美術展に、2億ユーロ(約280億円)相当のレオナルド・ダビンチの自画像も出展されていたということですが、これが被害にあっていたら、どうだったのでしょうか。






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