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ノーベル賞・物理学賞に梶田隆章・東大教授:素粒子ニュートリノの質量 [ニュース(IT・科学)]

昨日にひきつづき、日本人のノーベル賞受賞が発表されました。
ノーベル物理学賞に、質量がゼロと思われていた素粒子ニュートリノに質量があることを見つけた梶田隆章・東京大宇宙線研究所長(56)とカナダ・クイーンズ大のアーサー・マクドナルド名誉教授(72)の受賞が決まりました。

これで、日本のノーベル賞受賞は24名になりました。

梶田隆章.jpg
産経新聞より


単純に数の問題ではなく、日本の科学技術に対する不信感が濃厚になりつつあった昨今、この快挙で、成果も大切だけれど、地道な研究の大切さを再認識しましたし、文科省もそのように思ってほしいと思った次第です

この梶田氏は、2002年に物理学賞を受賞した小柴昌俊・東大特別栄誉教授(89)の教え子ということで、ひとつの研究チームから2度の受賞は日本で初めてです。
ニュートリノは、宇宙に存在する最も基本的な粒子のひとつで、どんな物質もすり抜けるというものです。記事によると、梶田氏は、岐阜県飛騨市の地下にある観測装置スーパーカミオカンデで、3種類あるニュートリノが違う種類に変身する「振動」という現象を発見し、ニュートリノに質量があることを確かめ、従来の理論の修正を迫る歴史的な成果と評価されたとのことです。


文科省は現在、世界大学ランキングにおける日本の順位を上げるために、また、ノーベル賞をはじめとする世界の賞の受賞を目指し、理系重視の政策に乗り出しています。
しかし、ノーベル賞受賞者たちの研究姿勢を見てみると、賞を狙いにいく形ではなく、地道な研究の成果こそが評価されていることがわかります。賞狙いの短絡的な政策では、STAP細胞事件のように、成果主義の悲劇が出てくるだけです。
研究とは何か、今回のノーベル賞を受けて、そこまで考えてほしいものです。


この受賞で、にわかに脚光をあびているかもしれないのが、村上春樹の文学賞 です。
日本よりも、むしろ海外での人気が高い村上春樹氏ですが、これまで、何度も「文学賞」候補として騒がれながらも、受賞に至りませんでした。その理由として、さまざまな分析が行われています。あまりポピュラーではありませんが、彼が某国寄りの発言をしたことが原因ではないかという噂も。というのも、ノーベル賞の選考委員にとっては、その発言はあまり好ましくないという評判が。
そういう経緯もあって、村上春樹氏のノーベル文学賞は、いつも期待しながらも、どこかであきらめの気持ちがあるのですが、今年は、なにやら期待してしまいます。
政治的発言とか、メッセージ性とか、そういうヨーロッパ的文学観にとらわれない文学の楽しみ方が、彼の受賞によって評価されるといいと願います。








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