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終戦記念日 [ニュース(政治)]

8月15日は、終戦記念日。
日本では、さまざまなイベントが行われ、終戦直前から戦後のがれきのなかから立ち上がる日本人の姿をえがいたドラマが放映されます。特に、第二次世界大戦の問題と、たとえば、このニュースでもとりあげられている靖国問題については、理解をふかめることが非常に難しいものです。調べれば、ある程度の情報は入手できます。しかし、問題について俯瞰的にながめることができなければ、問題を見誤る可能性が高いのです。

かつて、海外の友人に、なぜ、日本では終戦記念日に、終戦直前から戦後の苦労話にフォーカスしたプログラムが放映されるのか、という質問を受けたことがあります。戦争は、終わるときには確かに悲惨かもしれないけれど、始まりをきちんと描いていなければ意味がないじゃないか、という趣旨であったと思います。 日本の戦後は「自虐史観」の歴史である とは言い得たものですが、彼らの目には、戦後のカタルシスにうつったのかもしれません。

そのときの私の回答の趣旨は、2点あったと記憶しています。
1点目は、日本人が終戦記念日をどのように意識すべきか、という問題が大切である、というものです。つまり、戦争の悲惨さ、愚かさをいまいちど認識すべきだ、ということです。なにかあれば、好戦的になり、「売られたケンカは買う」という風潮になっていたことに対する答えでもありました。
2点目は、戦後の復興を描くことで、現在、低迷する日本の経済社会のなかで若者が生きていく力とする、というものです。当時は、とにかく、「失われた時代」でもありました。バブル崩壊後の景気低迷社会でしたし、就職率も悪く、ストレスフルな社会に対する絶望感も漂っていました。そのなか、生きるというのは、もっと根源的原始的な生命力の発散であり、「生き抜く」という意識を持つことが必要であることを伝えたと思います。折しも、文部科学省では、教育指導要領に「生きる力」をはぐくむという理念を打ち出していました。

今思えば、時代背景もさることながら、私自身、若かったなと思います。
第三者の疑問に応えることは、物事を考えるきっかけになると思います。その疑問からはじまり、自分の考えを構築していくことは大切です。したがって、このニュースに取り上げられるようなお隣さんの意見を耳を傾けることは必要ですが、お隣さんの意見に対してYESという必要はまったくありません。

YESと思うのであれば、その根拠をあげて、検討してみましょう。
NOと思うのであれば、その根拠をあげて、検討してみましょう。

大切なのことは、客観的な情報を整理・分析して、自分の頭で考えることです。そしてその情報は、一次資料とは限りません。ほとんどは二次資料だと思います。二次資料ということは、それをまとめた人間の主観(考え)によってまとめられた資料であるということです。そのため、二次資料をみるときは、必ず、他の資料と比較し、元の形を見出す努力をすべきです。自分の考えは、そこから生まれます。







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